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社長と女性社員がリードし立ち上げたプロジェクト 広報発信サイト「ハルトツツム」

大南 歩美 20代 、 村上 裕紀 20代 、 土藏 志保 20代


本業と同じレベルで環境・働き方・社会活動を含めて意識する


会社や製品を紹介するウェブサイトとは別に、広報を目的とした情報発信サイト「ハルトツツム」を2022年にオープン。このプロジェクトの発案者は久保社長ですが、リードしてきたのは3人の女性社員。始めは「地方の一企業が世界規模で起こる「環境問題」「社会問題」「経済問題」に対してできることって?」と疑問に思ったそう。決して人任せにするのではなく、自分たちができることから始めたいというトップの想いを聞いてもなお、どうやって形にしていけば良いのか悩んだといいます。そんな空気を打ち破ったのは久保社長の一言。「大きな規模の問題であっても、取り組むことができるサイズにして自分事で考えることが大事」。ささいな取組でも、企業がそれぞれに続けることで、地球の環境を変化させることができるのだと気付いたとのこと。働き方、環境、社会、経済への取組などを紹介する、3人の女性社員をご紹介します。





「ハルトツツム」は新しいことへ挑戦できるチャンスと感じメンバーに立候補


技術開発部の商品技術という部署で、主に適合性評価試験(品質試験)を行っている大南さんは、入社して9年同じ部署に在籍しています。「この業務は専門的な知識が必要なので、入社してから繊維製品品質管理士という資格を取得しました。高品質で魅力的な製品を提供するにはどうしたら良いかを念頭に置き、常にお客様目線で仕事を進めています」。「ハルトツツム」のプロジェクトメンバーには立候補して加わったとか。「新しいことに挑戦できるチャンスでしたし、製品のことはもちろん、弊社が取り組んでいる環境や社会活動を発信することに魅力を感じました」。入社する前は、ジャパンポリマークのことは知らなかったようで、「こんなものを作っている会社が福井にあったんだ!」と驚いたとか。「「ハルトツツム」を通して、より多くの人に弊社の製品や働き方、環境への取組を知ってほしい。働いている人のことが良く分かるので、就活中の方にもおすすめです」。





社長推薦で「ハルトツツム」のメンバーに抜擢


総務部で経理・財務・労務・人事・購買の仕事をこなす村上さんは入社して7年。入社当初は第2製造部に配属され、4カ月後に社長と取締役のすすめで総務部へ異動しました。「前職は一般事務。経理は初めてで、高校の時に学んだ経験しかなく戸惑いました。総務部の仕事はすべて前任者が1人で担っていて、その方が産休に入るタイミングでの異動。引継ぎもままならない状態でした。今は2人で総務の仕事を担っていますが、それでも属人化している業務があるので、まずは総務部から見直す取組を始めています」。他のメンバーとは違い、社長推薦で「ハルトツツム」プロジェクトに参加していることについては、「部署が偏らないようにとプロジェクトに加わることになりました。当初は正直なところ、「ふーん」って感じでした(笑)」と、半ば強制的に参加することになったことを明かします。気持ちの変化は、他社を訪問しそれぞれの特色を活かした取組に触れてから。「総務部として活かすことができる事例ばかり。社内の取組を発信し、リクルートにもつなげたいです」。





「ハルトツツム」メンバーに立候補したことで見える世界が変わった


営業部に所属している土藏さんは入社して4年。入社し研修期間を終えて加工の部署へ配属。翌年、営業部へ異動しました。「営業の仕事はお客様と製造現場をつなぐ、橋わたしのような役割。複数の仕事が重なりますが、スピード感をもって対応しています」。自社の強みは、社員に寄り添う制度と挑戦できる環境だといいます。「働きやすさに寄り添った制度の中でも、時間単位の有給、インフルエンザ予防接種費用の会社負担は助かります。また、提案しやすい環境に加え「ハルトツツム」の取組は、社内外への発信に拍車をかけました」。「ハルトツツム」プロジェクトメンバーに立候補したのは、とにかく面白そうだと感じたからだとか。「新しいことに挑戦できることが嬉しかったし、これまでとは違う仕事だったので好奇心が抑えられませんでした。記事を担当しているので、ネタ探しはもちろん、企画を発案したり社内からのリクエストに応えたりもします。また、一部の社員しか知らない会社の取組もあるので、社内向けの情報発信もすすめたいです」。





社長から一言


熱転写ラベルってなに?ポリマークってなに?
そんな馴染みのない商品をニッチな市場に、ジャパンポリマークは熱転写ラベルの製造を、この福井の地で創業から約40年続けてきました。
今、この福井が抱える問題には、少子高齢化、人口減少、生産年齢人口減少などがあります。
ますます人手不足が深刻化し、ものづくりの環境が厳しくなると思われます。
この問題に対応するために、まずジャパンポリマークの事を少しでも多くの方々に、知って頂く、それも外側だけでなく内側までも知っていただこうとの思いから、2022年ハルトツツムのオウンドメディアをスタートさせました。会社概要や自社製品だけでなく、いわゆる普段着のジャパンポリマークを知ってもらうことで、社外の方々に興味を持っていただき、多くの方々から見られる会社になる。それも問題解決の一つだと思って始めました。
社内においても、社員ファースト宣言し、小さなことから働き方改革を進めています。そして、従業員エンゲージメントを高めながら、社員一人一人が主体的に活躍できる会社を目指し、これからの5年先、10年先、その先も・・・ジャパンポリマークは、この福井の地で成長していきたいと考えています。

代表取締役社長 久保浩章