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これからは父親が働きやすい職場環境を整える時代

北島 弘大 28歳


訪問リハビリは限られた医療資源の中で最適なケアが求められる


訪問看護ひまわりステーションに所属し、理学療法士として、利用者の家庭に訪問しリハビリを行っている北島さん。訪問看護の仕事は、体・精神ともに健康であることが第一だといいます。「利用者様はもちろん、同居家族とのコミュニケーションを大切にしています。また、基本的に一人で訪問するので、例えばいつもと顔色が違うとか、痛みを強く訴える場面では、その場で問題解決が求められます。そのため医学的知見についても必須だと考えます。限られた医療資源の中で最適なケアができるよう、日頃から看護師と相談し、e -ラーニングを活用し知識を得ることを怠りません」。





育児ができる環境が整っている


入職当初は、福井厚生病院回復期病棟に配属。入社2年目に訪問看護ひまわりステーションへ異動しました。「入職1年目に入籍し、2年目に第一子が誕生しました。回復期病棟は365日リハビリがあり、遅出早出勤務があるため、ワーク・ライフ・バランスを考えて異動願を提出して現職に至ります」。社員の働きやすさを重視する環境が整っているといいます。「希望日に休みがとりやすく、人間関係が良好で相談しやすいところも魅力。医療・福祉業界では難しいと言われがちですが、職員の残業時間が非常に少なく、ほぼ定時で帰宅できます。また、子どもの受診や予防接種などの際には、有給で看護休暇を付与してくれるので助かります」。





出産に立ち会い育休も取得


会社の子育てに対する理解は深く、男性育休の取得推進にも熱心なのだとか。「異動願の件もそうなのですが、第二子誕生のときは、勤務を調整していただけたことで出産に立ち会うことができました。さらに同年に育児休業を取得。10日ほどでしたが、成長していく子どもたちとゆっくりと穏やかな時間を過ごすことができました。妻の負担を軽減できたし、子ども関係の手続きなども済ませることができ、有意義な時間を過ごすことができたと思います」。二人目ということで、余裕だと思っていたはずが、生まれてすぐの大変さを改めて認識したといいます。また、上のお子さんのケアも重なり、より難しさを感じたようです。





自宅での生活を病院と連携してサポート


子育て真っ只中の北島さんに、これから挑戦したいことを伺うと、回復期病棟との連携を図っていきたいとのこと。「病院勤務していた経験を活かさない手はありません。入院されている患者様の中には、自宅へ帰ることは嬉しさよりも不安が多い方もいらっしゃいます。また、早期から必要なケアを提案していくことが、再発・受傷の予防にもつながるはずです。個人的な目標としては、数年以内にケアマネージャーの資格取得にチャレンジしたいと考えています。今は子どもとの時間を大切にしながら経験を積み、将来に備えたいですね」。男性の育児を応援してくれる職場に支えられていることに感謝し、この経験を今子育て中の同僚や、これから子育てをする後輩と共有していきたいといいます。「今後は男性の育児参加が増えていくと思います。父親が働きやすい職場として、どんどん発信していきたいです」。





人事から一言


2022年に法人理念を見直し「患者さま・利用者さま・ご家族のみなさま そしてわたしたちが幸せになるために 良質の医療・介護・福祉のサービスを提供します」としました。「わたしたちが幸せに」という部分を追加したことが最大の変更点です。医療・福祉業界は「社会のため」「みんなのため」というイメージが強いですが、働く私たち自身やその家族が幸せでないと良いサービスは提供できないと当法人は考えます。そこで、①残業時間の削減、②有給休暇の取得率向上、②子の看護休暇の有給化、③男女職員双方への育児支援、④給与制度の見直し、⑤年間休日数の増加などに取り組み、職員が仕事とプライベートをバランスよく両立できるよう職場環境の整備を進めてきました。結果として、当法人以外での勤務経験がない職員はもちろん、他社を知っている転職組の職員の定着率は非常に高くなっています。今後とも、職員の充実した社会人生活を応援したいと思います。

医療法人厚生会

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