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好きな仕事は妥協しない。家事や育児をのびのびと楽しみたい

大塚 美貴 32歳


大好きな実施設計の仕事に向き合う姿勢に妥協なし。どんな時間も無駄にしない


永森建設株式会社のリフォーム部門「永家舎」で実施設計を担当している大塚さん。「実施設計は、家の形や間取りが決まった後、外観や内装インテリアのコーディネート、収納・棚など、デザインや使い勝手を考え、細部までお客様と相談しながら決めていく仕事です。経験や知識がなければ成り立たないのですが、入社して3年目くらいまでは知識と経験が乏しい状態。でも、お客様にとってはそんなこと関係ありません。設計のプロとして見られるので、足りないところを補いながら仕事をすすめていくことが大変でした」と当時を振り返ります。また、「実施設計をしていくうちに、お客様が必要とするインテリアのアイディアを的確に提案したいと思うようになり、インテリアコーディネーターの資格を取得。資格を持っていることで、お客様へのアドバイスに自信がつくし、養った知識はどれも仕事に役立つので強みにもなりました」と、必要と感じたことは勉強して資格も取るという徹底ぶり。その姿勢は、結婚し子育てをするようになっても変わりませんでした。「2人目の育休の間に、整理収納アドバイザーの資格を取得しました。収納はどのお客様にとっても重要ですし、その頃は、収納が注目されていました。育休をとって仕事を休んでいる間がもったいないというか、チャンスだと思い挑戦することにしたんです。おかげで、復職したときは、お客様への提案にとても役立ちました」と、少しの時間も無駄にすることはありません。





育児休業から時短勤務を利用し正社員として復職。好きな仕事を続けられることが嬉しい


2人目のお子さんを出産し、育児休業から復職したときに時短勤務を選んだ大塚さんは、「1人目の育児休業後は、まだ時短勤務が無かったのでフルタイム勤務でしたが、2人目の復職のタイミングで時短社員という制度ができたので、活用することにしました。今は9:00~16:30までの勤務です。また、通常は毎週水曜日が公休で、火曜日・日曜日は隔週で休むのですが、私は子育てに配慮してもらい、固定して水曜日と日曜日が休み。子どもがいるので、毎週日曜日が休みなのは、すごく大きいなと思っています」と、現在の働き方に満足している様子。時短勤務が採用されたのは、女性の働きやすさを考えてのことと話し、「女性は、結婚・出産となると、いろいろな理由から、仕事は一区切りとなってしまいがちです。パート勤務になると、時間の都合で仕事内容が制限されるため、才能をもてあましている状況でした。それは会社側も惜しいと思ったのではないでしょうか」と推測。「正社員なので昇給はもちろんありますし、責任というところは時短でも大きく変わらないです。ただ、時間が短い分、持つ物件の数は少なくなりますが、実施設計の仕事ができる喜びはもちろん、やりがいもあります」。大塚さんの理想の働き方が実現しているようです。





結婚・子育ての経験や、自分で設計しマイホームを建てた経験が提案力を広げている


家をリフォームするお客様は、暮らしの向上が目的。「リフォームは、それぞれの事情により発生した問題を解決するために行います。私は2人目の育児休業中にマイホームが完成し、まさに子育て真っ只中。この経験は、育児休業から復職してから本当に役立っています。マイホームの設計で学んだ、子どもの安全確保・家事動線はもちろん、2階は子ども部屋だけにして、寝室を1階に設け、平屋生活になるようにしたことや、散らかりやすい場所の収納などの実用から、お客様へ提案の幅が広がりました」と大塚さん。また、利便性だけでなく、車好きのご主人の想いに応え、ご自宅のガレージをインナーガレージにした経験から、リフォームを充実させるスパイスについても、提案することができるようになったと話します。「最近のお客様は情報を得るのがとても上手。お客様以上に情報を仕入れていくのも仕事になってきています。中には間違った認識をお持ちの方もおられるので、良い方向へ導いていくことも必要です。住まいづくりは、お客様にとっては一大イベント。想いをしっかりと受け止められるようにと心がけています」。お客様が思い通りのリフォームを叶えられるよう努力を惜しみません。





ニーズに合わせた資格を取得しながら、マネジメント業務にも挑戦


これまでも次々と資格を取得してきた大塚さんの、次なるターゲットは福祉住環境コーディネーター。「1年以内に福祉住環境コーディネーターをとりたいと思っています。自宅で両親の介護を考えておられる方のリフォームには、要介護者の視点にたち、より快適な生活が送れるよう住環境を整える知識が必要になります。これからさらにニーズは増えてくるでしょう。介護が必要な方に合った道具の情報を提供したり、一緒に選ぶことができたら、もっと快適な生活のお手伝いができますから」。子育てが終わる頃には一級建築士もとりたいと言う大塚さん。資格取得に駆り立てる原動力を伺うと、「お客様に良い提案ができなかったなという、悔しさがバネになっているのかもしれません。10年実施設計の仕事をしていますが、今でも分からないことはあります」とのこと。そんな、飽くなき挑戦を続けてきた大塚さんのキャリアが見込まれ、マネジメント業務を任されることに。「永家舎の実施設計のマネジメントを任されることになりました。時短勤務で、実施設計の仕事をしながらとなりますが、チャンスを無駄にすることなく歩んでいきたいですね」と決意を新たにしていました。