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入社してから磨き上げてきたシステムを、多能工化と融合させて飛躍させたい

矢納 麻未 20代


パッケージソフト開発に携わり7年。知識だけでなく経験を重ねてきた。


公共向けのパッケージソフトの開発・導入をしている部署に所属し、7年間システムエンジニアとしてパッケージソフト開発に携わり、現在はプロジェクトリーダーとして活躍している矢納さん。新卒で入社した当初は、驚きの連続だったと話します。「入社してから7年間変わらず同じ部署に所属し、1つのパッケージソフトに携わってきました。今では問題なく聞き取れるのですが、入社当初は、自治体の用語が分からず、7~8歳離れた先輩について、日々の業務からシステム開発の仕組み・設定まで、一つひとつ必死に学んでいました。その先輩は、保守や開発がメインでしたが、堂々とお客様と接し、手厚いサポートもできる方。先輩のようになることが目標でした」。長年携わってきたのは、公共料金の徴収や検針、滞納者への対応、滞納が続けば最終的には供給を止めるといった振り分けもできるパッケージソフト。分からないことだらけだったと当時を振り返ります。「今でも、お客様の思いに応えることができているのか、認識は違っていないかと悩むことがあります。時には、納期直前に追加項目が発生したりして、臨機応変な対応が求められることもあります。時間が限られた中で何からとりかかるのかを見誤らないよう心がけています」と、技術はもちろん積み重ねてきた経験が仕事に活かされていると言います。





エンジニアの1日をサポートしてくれるのは、時間のメリハリをつける集中タイムとラジオ体操。


システムエンジニアとして勤務している矢納さんの1日を聞いてみると、「始業から午前10:00くらいまでは、会社全体の取り組みとして、お客様への問合せや訪問、社内の打合せも控え、自分の仕事に集中する、その名も「集中タイム」。その時間を利用して、集中してやらなければいけない作業をします。技術者は、作業が中断してしまうと集中力が低下してしまうので、主にシステム開発や、資料を作る時間にあて、午後からはお客様への問合せや訪問、社内の打合せをします。昼休みの後は終業時間まで仕事が詰まっているのですが、会社にいるときは15:00に館内放送でラジオ体操が流れるので、仕事の手を止めラジオ体操に参加。これがとても良い息抜きになり、体もほぐれリフレッシュできるので、仕事に集中でき助かっています」とのこと。実は矢納さん、ラジオ体操が入社の決め手の一つになったとか。時間を区切ることで集中力を高め、効率の良い働き方をすることが、働きやすさに繋がるという会社の考え方に惹かれたとのこと。「週に2回、定時で帰るよう促す日があり、残業を減らす取り組みもしています。他にも、有給休暇を取りやすくする工夫などいろんな取組があります。もちろん、仕事の都合にもよりますが、それらを、積極的に利用しましょうと促してくれるのもありがたいですね」。三谷コンピュータ株式会社は、良いと思った制度は迷わず導入し、利用が少ないときはやめて別のものを導入するスタイル。今ある制度の中には初めはそれほどでもなかったけど、次第に人気が高まったものもあるようです。





学ぶチャンスやリフレッシュを応援してくれる会社の好意を無駄にせず仕事に向き合いたい。


制度の中には、知識や意識を高める研修受講をサポートするものもあるそう。社外研修の費用を会社が負担する制度で、会社の業務に係わる内容から、コミュニケーションやヒアリング力を高めるものまで、社員が受けたいと思うものを自由に選ぶことができるとか。「開発とかプログラムについては、年に1回研修があります。県外の外部研修になりますが、プログラムやデータの扱いについて学ぶもの、もう少し高レベルになるとお客様の言葉を理解するため、ヒアリング力を高める研修もあります。会社としてもスキルアップのために、外部研修への参加を促しているので、出来る限り参加してきました」と研修はとても魅力的だと話します。「魅力的といえば、トラベル休暇も外せません。連続3日以上の有給休暇を取って旅行に行くと、費用の一部を会社が負担するというもの。旅行のための休暇を取れるだけでなく、費用も負担してもらえるという大らかさが人気で、利用率が高いことは言うまでもありません」。矢納さんも利用しているとのことで、「コロナの影響でここのところは難しい状況ですが、それまでは、県外で開催されるライブを見に行ったり買い物に行ったり。県内外の景色が美しいところをドライブしたりしてリフレッシュしていました。思う存分楽しんだら、また仕事を頑張ろうという気持ちになります」と話し、友人に羨ましがられることもあると言います。





より求められるパッケージソフトの開発に多能工化は欠かせない。


入社して7年、責任ある仕事を任されるようになった矢納さんに、これから挑戦したいことを聞いてみると、「今関わっているパッケージソフトだけでなく、他の分野の知識も身につけたいと思っています。それぞれは別のものでも、それらの部分的なところを組み合わせるともっと良いパッケージソフトができるかもしれない。現在は、多くの場合、パッケージソフトの内容は、チーム外での共有はできていません。今後は、他分野の知識を取り入れることで、お客様が、今必要としているパッケージソフトは何なのかを追求していきたいですね。また、他のパッケージソフトのことを理解することで、担当者が不在のときに代りに対応することが可能になれば、休暇を取得しやすい環境を作ることができるというメリットもあります。こうした多能工化の取り組みは、在宅勤務が促進されるようになった場合も役に立つはず。これからも引き続き取り組んでいきたいと思います」とのこと。知識を得て経験を重ねてきたからこそ見えてきた目標に向かい、これからも歩み続けることでしょう。





人事からひと言


三谷コンピュータでは、働き方改革に力を入れています。以前は、残業が多くなってしまったり、有給休暇が取りづらかったりという問題がありました。このままではいけないということで取り組んだのが、残業をしない日「省タイム」の設定です。毎週水曜日を定時退社日に決めたのですが、仕事のスケジュールの調整が難しい部署もあり、なかなか残業を減らすことができませんでした。そこで発案されたのが、一般的に、人の集中力は2時間が限界と言われることに基づき、仕事時間にメリハリをつける取り組みです。始業から10:00までの1時間半を「集中タイム」とし、その間はこちらからの問い合わせや会議を控え、自分の仕事に集中。その後は一旦コーヒータイム、その後は昼休みまでの2時間、昼休み後は15:00のラジオ体操まで2時間、ラジオ体操を終えてから終業時間まで約2時間と2時間単位で区切り、集中とリラックスを繰り返すことで仕事のパフォーマンスを向上させようというものです。また、水曜日だけでは足りないということで、金曜日も「省タイム」に、さらに、第2水曜日は「スーパー省タイム」と定め、効率的に仕事を片付けてなんとしても定時で帰ることに決めています。他にも、「ワンベスト運動」を推進し、レポートは1枚、会議は1時間以内と決めています。「トラベル休暇」は、社員に旅行を目的とした有給休暇をとってもらおうと導入した制度。導入後一気に取得率が81%まで上がりました。こういうアイデアは、セミナーや他社の事例をもとに幹部会で決定しています。リフレッシュして、また仕事を頑張ろうと思ってくれることが重要という認識のもとに、これからも様々な視点からアイデアを出し、働き方改革を進めて参ります。