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車椅子バスケの選手として培ってきた経験を仕事に活かし、地域貢献に繋げていきたい
古崎 倫太朗 19歳
人としての成長は車椅子バスケにも良い影響を与えてくれる。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社福井支店で、業務推進スタッフとして勤務する古崎さんは、車椅子バスケU23の日本代表。社会人となり会社からのサポートを受けながら活動を続けています。「車椅子バスケU23日本代表に選出されたのは15歳のとき。日本代表の連盟強化指定選手として車椅子バスケに打ち込んできました。入社のきっかけは、高校卒業後の進路を考えていた時に(一社)日本車椅子バスケットボール連盟の紹介を受けたこと。弊社がA代表のスポンサー企業という縁もあり、パラアスリートを多く支援し理解してくれているところが魅力だったので面接を受けました。
今は、内勤で自賠責の業務に携わっています」。入社して半年、覚えることは仕事だけではなかったと言います。「スポーツ振興を通じた地域貢献活動として小学校での体験授業を行っているのですが、訪問先の方との名刺交換をはじめ、初対面の時の礼儀作法は研修で身につけました。まだまだ社会人として身につけなければならないことは多く、社内研修をフル活用しているところです」。時間が合えば軒並み受講しているとのこと。
学生のときよりも良い環境。自分が何をするべきか何を求められているかを考えて行動。
古崎さんは、車椅子バスケの練習スケジュールやチーム練習の日時を考慮して、9:00~16:00までの時短勤務。主に自賠責の異動や解約、郵送解約の業務を行っているのですが、小学校などから依頼があれば出前講座に出向くこともあるとのこと。「スケジュール管理は自分で行います。毎朝、予定表に1日の仕事を打ち込み、出前講座など事前に決まっていることは、時間帯・場所を入力します。同じフロアで働く人にも見てもらうことができるので、余裕があれば仕事を依頼されることもあります。一緒に働いている方は皆さん気軽に話しかけてくれるので、分からないことを聞きやすく本当にいつも助けていただいています」。仕事が終わってからバスケの練習をするというリズムが整い、学生の時よりも車椅子バスケに集中できる環境になったとか。「パラアスリートの中には、競技に専念している方もいます。仕事と競技の両立は自から望んだこと。社会人としての経験が競技にも活かされていると思います」と言い、さらに、様々なメディアからの取材やイベントへの参加依頼も受けやすい環境になったようで、「多くのアスリートが所属しているので、仕事はもちろん、車椅子バスケの活動をサポートしていただける環境が整っていることがありがたいです。あいおいニッセイ同和損保では、全国の自治体と連携し、地域の社員とともに体験会・講演会・普及啓発活動も行っています。障がい者スポーツを通して、お伝えできることはたくさんあると思います。どんどん発信していきたいですね」と、社会人になり、よりパラアスリートとしての自覚と役割を考えるようになったと話します。
地域の方々と障がい者との壁を取り払って、個性を尊重し合いながら共生できる社会を実現。
古崎さんが力を入れている取り組みとして、障がい者の立場から、情宣活動として行っている体験授業があります。「ご依頼をいただいた先で、子どもたちに競技用車椅子の乗車体験をしてもらい、操作・シュート体験・ミニゲームなどを行うなど、スポーツ振興を通じた地域貢献活動を推進しています。車椅子バスケを通じて、共生社会の実現に貢献することが目的なのですが、まずは、車椅子で生活している人を身近に感じてもらえたら嬉しいです」。障がいを持っていることの厳しさや何が困難なのか、どのように接したら良いのかを、少しだけでも理解してもらえたらと話します。「遠征で海外へ行くと、障がいを持っている人が困っていたら、躊躇することなくさっと手伝ってくれます。しかし、日本はお互いに遠慮があるのかもしれません。声をかけて良いものか迷われる方も多いようです。福井県では小学4年生になると福祉の授業があって、障がいを持つ人について学ぶと伺いました。体験授業が、気持ちの壁を取り払って、街中で困っている人を見たら「お手伝いしましょうか」と声をかけることができる社会への第一歩になってくれたらと思っています」と古崎さん。あいおいニッセイ同和損保の一員として、子どもたちだけでなく、率先して地域の方々と交流を持ち、理解を深めていきたいと話します。
車椅子バスケを通しての体験授業や地域活動がきっかけとなり共生社会を実現できたら嬉しい
中学3年生の時にU23日本代表に選ばれたという古崎さんは、福井県で暮らしながら石川県のチームに所属し活動しています。「福井県にも車椅子バスケのチームがあるのですが、福井県と石川県の試合観戦をするチャンスがあり見に行った時に、圧倒的な強さを目の当たりにし石川県のチームに入ることに。U23日本代表に選ばれてから、移籍を考えていたことがあったのですが、その時に相談した日本代表のヘッドコーチから、『今のチームで得られることは多い、強いチームに所属するから上に上がれるわけではない』と諭され、スタメンでフル出場し、チームを勝利に導くことに専念することができました」。また、車の免許を取得したことが生活を一変させたようで、「高校を卒業するまでは、どこへ行くにも親が送り迎えをして支えてくれていましたが、自分で移動ができるようになったのは、いろんな面で自信に繋がっていると思います。好きな時に行きたい所へ行けることを楽しんでいます」とのこと。最後に、今後について伺うと、「まずは、U23日本代表としてこれからも貢献し続けること。会社のサポートで、月に1回、多いときは2回あるA代表の合宿にも参加させていただいています。恵まれた環境に甘えることなく練習に取り組みます。仕事では、毎日の経験を積み重ねて、分からないことを無くしていくことです。将来は店頭でお客様のご相談に応じる仕事をしたいと考えているので、リスニング力を身に着けたいと思っています。また、全ての人が高め合うことができる共生社会を目指し、体験授業をはじめ、地域での活動を続けていきます。古崎は頼りになると言ってもらえることを目標に歩みを進めたいですね」と話してくれました。今後の活躍から目が離せません。
支店長から一言
障がい者のさらなる雇用拡大に向け、「誰もが、楽しく、誇りをもって」働くことのできる職場の実現を目指して、障がい者雇用に積極的に取り組んでいます。全国の拠点に323名(2020年4月1日現在)の障がいのある社員が在籍し、その社員の障がい特性を理解し、人を思いやる配慮の意識を持つことで、コミュニケーションが活発化し、誰もが働きやすい職場作りにつながっています。また、障がい者雇用の拡大に向け、全国255か所のハローワークへ求人票を一斉掲載し、新規採用を積極的に行い、職場への定着・安定化に向けて働きやすい職場環境の整備、社員育成に注力しています。また、当社は、2014 年より公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会(JPSA:Japanese Para - Sports Association)のオフィシャルパートナーを務めています。当社の行動指針の1つとして、地域社会とのつながりを大切にする「地域密着」を掲げています。地域社会とのつながりを大切にする「地域密着」活動の一環として、全国各地で障がい者スポーツ大会、およびジャパンパラ競技大会への支援と応援活動を行っています。スポーツに国境はないように、健常者にも障がい者にも垣根はありません。スポーツを通じて多様性を認め合える社会を。挑戦するアスリートとともに成長していきたい。いままでも、そして、これからも。あいおいニッセイ同和損保は「AD Challenge Support」プロジェクトを通じてチャレンジするアスリートを全力で応援していきます。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
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