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家庭と仕事の相乗効果。どちらも疎かにはできないからこそ頑張れる
前田 央賀 30代
3回目の育児休暇を終え復職。どんどん進化する業務システムが効率化を進める
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、福井支店、営業アシストグループで事務職として勤務している前田さんは、3人目のお子さんの育児休暇を終え復職したばかり。9:00~15:00までの時短勤務を利用しているとのこと。「これまで3回育児休暇をとりましたが、時短勤務を利用したのは初めて。2人目までは、フルタイム勤務を選んでいました。時短勤務制度は、上の子の時からありました。利用しなかったのは、なんとなく気が引けていたのかもしれません。また、若かったので、そんなの使わなくても大丈夫だと思っていたし、実際にできていました。就業時間外免除を利用し、残業をしないようにしていましたが、他の社員と同じように働いていました。今回利用しようと思ったのは、正直なところ体力の問題もあったし、上のお兄ちゃん、お姉ちゃんの習い事もあったので、可能な限り、子どものサポートをしたいと思ったからです」と話します。
営業事務として復職して、会社のシステムが大きく変化していることに驚いたとか。「今までは、代理店が取り扱っていた保険の申込書等を、福井支店のビルで端末に入力していたので、現物が必ずあったのですが、その業務は全て大阪の後方チームが行うことになりました。来年度末までに、全て集中化するということになっています。個人情報の扱いが無くなったことは、在宅勤務促進にもつながったようです。今は大阪で入力した内容が送られてきて、翌月に出てくるお金の処理などのチェック、契約者様からの入金があるかないかという確認をするという新しい流れで業務を進めています」。業務の流れは日々進化し続けていると言います。
日本だけでなく世界も視野に入れた会社の方針が、素早い対応を実現
使用するツールやシステムに加え、昨今の社会情勢を受け、今急速に進められているのは在宅勤務。「必要に迫られたこともあり、昨年から在宅勤務のシステム導入が進められています。昨年末からは、社員に1人1台(在宅用)パソコンが与えられ、今年、業務用の携帯電話が全員に配備されたことで、テザリング利用が可能になり、安全なデータ送受信環境が整いました。さらに、会議はスカイプなどを利用して参加することができるので、情報も平等に得ることができるシステムが整っています。基本的に週2~3日は出勤すること、グループ内で7割出勤という基準を設けているので、毎日誰かしら在宅という方向なのですが、現在福井支店では、在宅勤務がゼロの日が少なくありません。大阪や東京では出勤が50%までに進められていると聞いています。何か特別な事情がある場合の在宅勤務から、月に1回ほど交代で、将来は週の半分を在宅勤務へと促進されていくでしょう。不自由なく時短勤務や時には在宅勤務を利用させてもらっていますが、本来私がすべきことに対応してくれるなど、他のスタッフの理解があって成り立っています。在宅勤務を進めるうえでは、グループ内でのコミュニケーションが不可欠だと思います」と、在宅勤務にはグループ内でお互いの仕事を理解することが求められると話します。在宅勤務が進められる背景には、社員の安全を確保する意味があるとし、「日本だけでなく海外にも支社を持つからこそ、早い段階で様々な対策がとられたようです。東京に必要となれば、福井も実施する。制度や取り組み、キャリアアップにも同じことが言えるのではないでしょうか」と言います。
家事も仕事も効率化。知識と経験を活かしながら良いと思ったら新しいことにどんどんチャレンジ。
前田さんが、今回時短勤務を選んだことには、もう1つ理由があったようで、「2人目の育児休暇を終え復職したときに、福井県で初めて常駐となる業務インストラクターという、支店全体の事務処理の流れをみたり、業務効率化を図ったりする部署に異動になりました。業務インストラクターは、本社の所属になっていたので、出張が多く、東京・大阪・金沢に週3で行くことになったのですが、2人目の子どもは当時1歳。18:00までにはお迎えに行かなければならず、それに間に合うように逆算して動いていました。今思い出そうと思っても記憶がないくらい、プレッシャーと不安の中で、日々いろんなことに葛藤しながら、どうやったら支店の皆さんに貢献できるかと考えていたように思います。せっかく勉強できる環境を与えていただいたのでラッキーと捉え、一から勉強することができたことは貴重な経験になったと思います。これが無かったら時短勤務を選ばなかったかもしれません」。頻繁に出張しなければならない環境の中、限られた時間で仕事をこなすことは並大抵では無かったと言います。「仕事の効率化を徹底的にやりました。いろいろ調べてできることは全部取り入れて、時にはエクセルのショートカットなどの技を駆使しながら、短時間でどれだけ作業できるかに徹しました。その考え方や方法が、時短勤務という今の環境でも活かされています」と話します。
当時1歳だったお子さんも今は小学生。フルタイムで働く年月の中で助けになったのは家族、特にご主人の協力は大きいとのこと。「1人目のときは、喧嘩が多かったのですが、今では、お互いに無理なく役割分担ができるようになりました。夫が朝ごはんを作ってくれている間に、洗濯物をたたむなど息もぴったり。さらに、家事のスリム化にも力を入れていて、アプリ、ネット検索で使えるとなればチャレンジしています」。会社の福利厚生には助けられていると言い、「小学3年生までの子どもの看護休暇をとることができます。また、1時間単位で取得することができる時間休はとても便利で、子どもの学校行事や参観日などで利用しています。勤務時間を30分ずつ前後にずらすことができるシフト勤務も利用しやすく、時短と合わせて、早く帰りたい時は、8:30に来て14:30に帰るとか、逆に遅くすることもできるので、子どもを病院へ朝に連れていきたいときは、10:00に出社して16:00まで勤務するなど、臨機応変に利用できるのはありがたいです」と、働きやすい環境だから続けることができたのだと話します。
今は子育てのことで精いっぱい。いつでもチャレンジができる環境に身をおきたい。
様々な経験を重ね、歩み続けてきた前田さんに、今後挑戦したいことを伺うと、「今は、毎日が忙しくて、先のことは考えることはできないですね。これといって趣味と呼べるものもなくて、今は子どもがきっかけで取り組むことが多いのかもしれません。最近では写真。カメラを買ったので使いこなしたいという思いはあります。やりたいと思っていることはたくさんあるのですが今は難しいかも。でも、一生涯やり続けることができる趣味がみつかるといいなと思っています。会社としてのここ1~2年の展望は、事務職を無くし、全員営業職になっていきます。毎年、年間3回、個別で人事面談をしているので異動希望は可能。福井県内はもちろん、本社へも、海外勤務を希望することも可能です。実際に、昨年まで福井にいて、本社へ行くことを希望し叶えた人もいます。お子さんが大学に進学するタイミングで、自分も異動するという人もいます。全国に支社や支店を展開している企業なので、自由な働き方ができる環境であることは間違いありません。制度は整っています。あとは本人次第。もちろんテストなどはあるみたいですが、チャレンジはいつでもできます。また、現在、福井支店には女性課長が在籍しています。上を目指したい人は、男女の差が無くどんどんチャレンジできる環境だと証明されました。子育てが落ち着いたら、上を目指すというのも選択肢の1つだなと思っています。まだまだ子育ては続きます。ゆっくり考えていきたいですね」。3人のお子さんとご主人に囲まれて、忙しい日々を過ごす前田さん。将来を考えるのは少し先になりそうです。
支店長から一言
育児や介護等との両立による時間に制約のある勤務など多様な働き方を受け入れ、全社員が活躍できる風土を醸成していくことは、イノベーションを生み出すことはもちろんのこと、お客さまや代理店の皆さまなど、多様なステークホルダーを真に理解することにもつながると考えています。今や、D&I推進こそが、当社の成長の原動力であり、明るく元気な社員がお客さまを全力でサポートする「特色ある個性豊かな会社」を確立し、中期経営計画で掲げた目指す姿の実現に不可欠な取り組みです。育児・介護をしていてもキャリアを積みたいと思っている社員もいます。これからの管理職は、部下一人ひとりのコンディションを見ながら、やりがい・働きがいを持てるよう1対1で対話型マネジメントをしていく必要があります。また、職場のメンバー間でも、隣の人がどのような仕事でどのようなことに困っているのか、そして、仕事以外でもどんな事情を抱えているのか、お互いをよく知り、理解するといったことが当たり前にできる環境を整備していくことが管理職の大きな役割だと考えています。
また、社員の自己実現の機会提供と、意欲ある人財、専門性の高い人財の発掘を目的として、キャリアアップのためのチャレンジ制度を設けています。社内異動では、本拠地以外で今までのキャリアを活かし更なる活躍拡大を目指す『あいチャレンジ』(地域型社員限定・3年限度)、新たな領域にチャレンジし、視野を広げ、社員の成長に繋げることを可能にするため、本社・関連企業の特定部署・ポストへ応募することができる『特定部署への異動』を設け社員の挑戦を応援。性別を問わず働きやすい環境をつくるため、課長層以上に占める女性社員の比率を2021年度に15%まで引き上げる取り組みも行っています。当社がさまざまな取り組みを進める上での最重要基盤は人財です。当社で働く人財が情熱をもってチャレンジし、活躍できる会社であり続けるためにも会社として制度面や運営面で全力でサポートしていきます。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 女性活躍
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