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一歩ずつ成長していくことが目標。お客様の思いに寄り添い頼りにされる営業でありたい

中村 瞳 20代


事務職から営業職へ異動となり、さらに仕事が楽しくなった


中村さんは、地域総合職として入庫し4年目。2年半ほど総括課で事務職を経験した後に融資課へ異動となり、新たな一歩を踏み出したばかり。「総合職には、総合職と地域総合職、2つの職種があり、私は地域総合職として入庫しました。仕事内容は事務も営業もしますが、基本的に遠方へ転勤することの無い、地域に密着して働く職種です。融資課では、お取引のあるお客様を4人の営業が担うため、一人100社以上担当することになるのですが、私は異動したばかりなので現在60社程を担当しています。融資を受けたいと考えておられるお客様や、すでに融資を受けておられるお客様へ伺い、ご提案や情報提供をさせていただいています」。事務職の経験から、融資前後の流れは把握しているものの、営業という仕事には戸惑いも多かったと言います。「これまでは、お客様とお会いする機会は限られていましたが、今は、お客様から直接悩みをお聞きしサポートする立場。お力になれて感謝の言葉をいただいたときには、お客様の経営に微力ながら貢献できたかなと、肌で感じることができ嬉しくなります」と仕事にやりがいを感じている様子。





融資課の仕事には豊富な知識と経験が求められる。お客様へ地域活性化にも繋がるような提案をしたい


融資課の仕事はトップアプローチとなる場合が多く、事務職から営業職へ、職種が変わる配置転換となった中村さんにとって、融資だけでなく経営課題解決、業況が悪化した企業への対応などに必要な知識を得ることが急務。「机上で得られる情報収集はもちろんのこと、先輩の訪問に同行したり、外部機関と連携して行われる工場見学などに同行しています。知識量がまだ足りないので、まずは、訪問してお話をさせていただき、お客様の問題点や課題を話していただける存在になることから。問題点や課題を把握できたら、課長や周りの先輩に相談し、『〇〇様を紹介してみては』とか『この融資を提案しよう』など、具体的なフォローをいただきながら、日々奮闘しているところです」と話します。その努力は早くも成果につながったようで、「あるお客様へ工場見学に伺ったときに、生産現場の改善に関するニーズを伺いました。その後に、担当している別のお客様を訪問したところ、そのニーズにぴったりの技術を持っておられ、その技術を活用できる販路を探していらっしゃったので、ご紹介しマッチングさせていただきました。双方に喜んでいただけたのは嬉しかったですね」と大きな仕事を成し遂げたことが、自信に繋がったと言います。





女性職員への手厚い支援に感謝。習い事は人としての成長を促す


日本政策金融公庫では、女性のキャリア開発の推進や、職場環境の向上を積極的に行っているとか。「育成指導の中にメンタリング制度があります。若手職員が対象で、同じ支店の先輩や同僚には相談しにくいことを別の部署の同性の先輩職員(メンター)に相談できるという制度です。私のメンターは、こちらから相談する以上に、『悩んでいることない?』、『相談にのるよ』と、自分の想像以上にこまめに連絡をくださったので、とても心強かったです」。さらに、研修などを通したキャリアアップの支援、管理職に昇格することが期待される職員への育成プログラムも用意。また、結婚・出産などでライフスタイルが変わっても、仕事は続けられると言い、「時短勤務やフレックスタイム制、他にも始業・終業時刻の変更など、正規雇用のまま子育てと両立して働くことができる制度があります。実際に制度を利用し働いている方を見ているので、将来自分が子育てをすることになっても、仕事を続けることができるという安心感があります」。職場環境向上には、ノー残業デーや、計画的な休暇取得を促進するなど、メリハリのある働き方を推進させる取り組みもあり、「上司からは、『休みの日や仕事が終わってからの時間は、何かを極めるために使ってほしい』と言われています。着付けと茶道を週に1回習い始めて1年になるのですが、今担当しているあわら市には、お茶や着物に精通している経営者の方が多いので、帯や着物の話がきっかけとなり助かっています」と習い事から得られることは少なくないと話します。





融資課の営業として一人前になること。得意な英語力で営業の選択肢を増やしていきたい


仕事とプライベートのどちらも充実していると言う中村さんに、これからについて伺うと、「まずは、融資課の営業として、複数のご融資案件の審査手続きを同時に進めていくスキルを身に付けること。女性の営業担当者は金融機関全体を見ても少ないと思うので、女性だからこその良さ、たとえばキメ細かいところに気づいてお客様をサポートしていけたらと思っています」と。他にも挑戦したいことがあるようで、「英語が好きで留学もしたのですが、なかなか英語を活かすチャンスがありません。海外展開しているお客様もおられますので、これから活かすことができたら嬉しいです。今は、海外の決算書を読むときだけが数少ない出番。今後出番を増やしていけるよう、お客様の海外展開ニーズにも積極的に取り組んでいきたいです」。いつでも対応できるよう、英語力に磨きをかけるため、オンライン英会話に挑戦するとのこと。国境を越えて仕事の幅を広げていく日は遠くないかもしれません。





支店長から一言


弊社は、2023年4月時点において管理職に占める女性の割合7%以上を目標に掲げ、女性の育成・登用に取り組んでいます。主な取組みとして、第一に、積極的に新卒の女性総合職を採用しています。総合職は、職務の遂行状況に応じて業務職、上級業務職、管理職とキャリアアップしていきます。中村職員は北陸3県での勤務を行う地域を限定した総合職で、入庫して4年目ですが、何事にも意欲的に取り組んでおり、将来が楽しみな人材です。第二に、業務職育成制度があります。事務職から業務職を志す職員に対し、OJT、集合研修を行い、職域拡大をサポートしています。第三に、管理職に昇格することが期待される女性職員を対象に、「プロジェクトChallenge!!」という研修プログラムがあります。こちらは女性のマネジメント人材候補を育成することを目的としています。第四に、女性を始めとする多様な人材の育成において、管理職に求められる役割とマネジメントの理解を促進するべく管理職層の意識改革を進めています。第五に、ライフステージ等に応じて、仕事と育児・介護等の両立を支援する各種制度を設けており、弊社は、優良な子育てサポート企業として、次世代育成支援対策推進法に基づく特例認定「プラチナくるみん」を取得しています。
昨今、管理職は大変だというイメージが先行していますが、プライベートを楽しみながらイキイキと働き、ああいう管理職になりたいと思われるような女性管理職の活躍に期待しています。管理職に限らず、女性が活躍できる機会を提供して、組織の活性化に繋げていきたいと考えています。

(株)日本政策金融公庫 福井支店

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