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女性が活躍できる職場は男性が活躍している職場。グループ全体の活性化が目標

加藤 千尋 30代


OKUTAKE グループ初の女性管理職。誰もが働きやすい環境作りを目指す。


3年前に入社してから現在も、経理の仕事をメインに、営業補佐の仕事に携わっている加藤さん。前任者と入れ替わりとして採用されたため、引継ぎを3日間で終えすぐに実務を行ったとか。「引継ぎは、前職も建設業で経理をしていたこともあり、新しく覚えることに集中できたので、さほど時間はかかりませんでした。当時銀行業務などを担当する先輩がおられたのですが、今はその部分も引継ぎ担当しています」。経理全般と営業補佐を一人で担うだけでなく、この春から初の女性管理職に登用され、課長として働くように。「昨年、『ふくい女性活躍推進企業プラス』に認定され、『グッドジョブ女性表彰』を受賞しました。それに併せて福井県『未来きらりプログラム』を1年間受講させていただいたことがきっかけで、女性管理職として働くことになりました」。同時期にグループ企業それぞれに女性管理職を置くことになったとのこと。「総務や経理に携わる女性が課長に昇進したのですが、社歴が長い方ばかり。あえて積極的に言葉を発するようにしています。今は情報交換を定期的に行い、どのような役割を果たせるのかを話し合っているところです」。建設業は男性が多い職場。女性だけでなく、多様な人材が働きやすい環境を目指すには、改善すべきところはたくさんあるといいます。





他業種で働く女性と交流するチャンスをいただき学べたことは大きな収穫。


発言する立場となり、グループ全体を視野に入れて考えるようになった加藤さんにとって、福井県『未来きらりプログラム』での経験が支えになっているといいます。「他社から参加されている方々は、すでに役職の方ばかりで、年齢も40~50代がほとんど。リーダーシップとは何か、どのような働き方がチームワークを良くするのか、ワークライフバランスの実現のために何をするかなどを学びました。また、参加されている方の、家事や育児をこなしてきた経験談を聞くことができ、とても勉強になりました」。課長になってまだ日が浅いため、会社も自分も手探り。改めて方向性を定めることが大切だと考えるようになったとか。「女性が活躍できる職場は、男性が活躍している職場。社長や専務と話す機会には、改善したいことなどをお話するのですが、しっかりと受け止めてくださいます。少しずつ前進できるように話し合っていきたいですね」。新たに誕生した女性管理職が力を合わせて、グループ全体を活性化したいと話します。





男性社員と並んでキャリアアップを目指すなら男性と同じ勤務条件であることが望ましい。


グループ全体を活性化させることに向き合い、改めて感じるのは男女の壁。女性に優しいことは有難いとしながらも、乗り越えたい壁があるといいます。「作業員は6:30に出社して、6:40から各社で朝礼をします。大切な連絡をする場なのでそこへ参加したいと思っています。女性社員は参加しなくても良いとなっているのですが、さらに上を目指すなら、男性社員と一緒にそこに居ることが大事だと思っています」。男性と同じようにキャリアアップを望むなら、同じように勤務する必要があり、同じ環境を共有するべきといいます。「もともと、休日や休暇にこだわらない方なのですが、他の社員は違います。自分が興味のないところも、社員の働きやすさを優先し、必要なら会社と話し合います。これまでは、月~土に出勤し日曜が休みでしたが、今年から、年間休日が多くなり、週休2日の月も増えました。2~3年前から業務の効率化を進めているので、残業や休日出勤はほとんどなくなりましたが、今後も引き続き取り組む課題だと認識しています」。通勤距離や時間に配慮する制度や、有給休暇が取りやすい環境づくりも順調に進められているとのこと。





与えられたチャンスを最大限に活かし、グループ全体の活性化を担いたい。


入社してから建設業経理士検定2級を取得しているとのことで、資格への挑戦についてうかがうと、「興味がある資格があれば取得を目指します。自分が必要だと思うことにはどんどん挑戦したいです」とのこと。また、会社の知名度を上げる取り組みとして、Instagramを始めるという案が浮上していることについては、「今建設業界でもInstagramを開設しているところが多く、調べるとたくさん出てきます。上手に活用している会社もあるので、前向きに検討しています」といい、就職活動をしている学生へのアピールができればと話します。新卒採用だけでなく、中途採用、外国人の採用などもグループの活性化に繋がるといいます。さらに、「直属の部長が異動になり、別のグループ会社に所属することになったのですが、ここでの仕事も兼任されているので、それを全部引き受けたいです」とどこまでも仕事熱心な加藤さん。これからの活躍が楽しみです。





管理部統括部長より一言


OKUTAKEグループは「つくる人を増やす」ため、社員一人ひとりが自らの能力やスキルを磨き着実にステップアップでき、目標に向かってやりがいを持って仕事に取り組んでいけるよう、研修や福利厚生等の充実を図っています。全くの未経験でも充実した研修や訓練で、現場でのルールや作業における知識やスキルが基礎~応用までしっかり身に付けることができるようサポート。経験豊富な熟練者が多く、長年にわたって培ったノウハウや知識を次世代に伝えるべく、若手職人の育成や技術の継承にも努めており、資格取得の支援にも積極的に取り組んでいます。また、建築・土木というと「男性」のイメージが強いかもしれませんが、性別に関係なく協働できる職場です。全社員の活躍を応援し、建築・土木業界で働く女性を増やしていきます。育児や介護などを担う社員が働きやすい環境を提供するため、福利厚生や各種制度を見直し、個々の事情に配慮しながら柔軟に対応。事務職に携わる女性管理職登用をきっかけに、女性が活躍できる組織作りにも努めているところです。今後も社員からの要望に前向きに取り組み、一緒に改善を目指します。

奥武建設工業㈱

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