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成長できる環境と職員とのチームワークで、高齢者や障がいのある方の理解を広めたい
森下 幹也 33歳
入職して経験したこと、研修を受けたことは、すべてやりがいに
事務局企画グループで、広報やリクルートを担当しながら、入所相談、内部研修、来園者の方の見学案内など様々な業務を行っています。「外部との関わりも楽しいし、各施設の特色や利用者の方との交流も、とてもやりがいがあります」。そんな森下さんが初めて配属されたのは、通所生活介護「たねのいえ」。「主に身体、知的の障がいのある方々が、日中に利用する施設です。食事支援や入浴支援、生活リハビリなどのほか、レクリエーションや年間行事もあり、利用者の方とのふれあいを通してやりがいを感じていました」。7年間勤務した後に、「視覚障がいのある方の歩行をサポートする歩行訓練士の資格を取得してみないか」と勧められ、資格取得のための研修に参加することに。「半年間住み込みで大阪へ行き、資格を取得しました。当時、結婚して子どももいたので、基本給をいただきながら受講でき、受講料や宿泊費も法人が負担してくれたのはありがたかったですね。大変な訓練もありましたが、無事取得できました」。研修から戻り配属されたのは、ライフトレーニングセンターきらら館(入所施設)。日勤業務のほか、早出、遅出、夜勤など様々な時間帯の支援を経験でき、利用者の方へ1日を通しての支援ができたことが嬉しかったといいます。
後輩の育成の取り組みの中で、自らも成長できる環境が整っている
きらら館で勤務した後、現、企画グループの前身となる企画調整室に配属。2019年に副主任となり、2021年度からは主任に。日常業務に加え、プレイングマネージャーとしての役割を意識し、後輩の育成指導にも取り組んでいるとか。「勤務年数を重ねる中で、仕事の取組みや考え方が変わり、自分自身で意識して変えていく機会も多くなりました。初めてのことも多く、悩むこともありますが、頼れる上司や同僚、後輩に相談しながら前向きに仕事に取り組める環境なので、とてもやりがいを感じています」。入職1年目の職員へ、同じ施設の2~5年目の先輩職員がマンツーマンでサポートする「プリセプター制度」があるとのこと。「仕事での悩みはもちろん、何気ない話を通して職員同士の関係を作れるので、安心して仕事に取り組めます。プリセプターは年齢も近く、仕事の困りごとから、時にはプライベートの相談まで。一人ひとりの成長に寄り添う環境が整っています」。2020年からは、「Step Up交換ノート」も導入。このノートに相談ごとを書いておくと、プリセプターが返答してくれる仕組みだとか。
先輩に助けられたように、自分が後輩の助けになりたい
現在は、後輩を育成する立場となった森下さんも、入職当時は悩むことが多かったようで、「利用者の方はそれぞれ。接し方は一つではありません。なぜうまくいかないのかと悩むこともありました。しかし、必ず先輩や同僚が支えてくれる環境なので、いろいろなアドバイスや意見を参考に、課題を解決してきました」と話します。企画グループに来てから初めて後輩ができ、それまでほとんど経験してこなかった、後輩を指導することの難しさを感じたとか。「何でも自分でやってしまいたい性格だったのですが、後輩が経験を通して学ぶことができるよう、「信頼して、任せる」ということを今は強く意識しています。ただ、伝えるときは、「○○ならこういうふうにできるね」と、前向きな捉え方を意識しています」と、一人ひとりの良さを引き出すことを大事にしたいといいます。さらに、利用者の方を「障がい者」「高齢者」と一括りで考えず、その人の可能性(長所)に目を向け接することを意識して仕事に取り組んでいるとも。「声を掛けただけで怒られ、どうしてよいかわからないとき、先輩のまねをして覚えました。その時のように、楽しく仕事している姿を後輩に見せたいですね」。改めて、光道園で大切にしている「障がいとは人と人の間にできるもの」という考え方や、「障がいとはその方自身につくものではなく、関わる側が相手との間に壁を作ってしまっている」を常に意識しているといいます。
同僚や利用者の方にとってより良い環境になるよう発信していく
順調にキャリアアップをしている森下さんに、これから挑戦したいことをうかがうと、「企画グループでの勤務という利点を活かし、リクルート担当としてのスキルアップや法人の広報発信に力を入れて取り組みたいです。チームとして職員の方々が協力したいと思える取組みを提案しながら進めたいですね」とのこと。また、歩行訓練士という資格を活かした取組も積極的に行っていきたいと話し、「光道園では、歩行訓練士は自分も含めて4人。視覚障がいのある方は、視覚から得られる情報量が少なくなるため、一人で外出する事に不安を感じられる方がいます。安心・安全に歩けるようにサポートすることはもちろんですが、自ら歩きたいと思うことができるように導くことも重要な役割です」と、歩く訓練には気持ちに寄り添うことが先決だといいます。そのためにも、地域の方に、高齢者や、障がいのある方を理解してもらえるような取り組みも必要とのこと。関わる側が作った壁は、関わる側が除かなければ無くならないとも。光道園から発信する理解の輪がどんどん大きくなる世界は、すぐそこまできています。
人事から一言
光道園では人と関わることが好きな方を求めています。それは利用者の方と深くかかわることはもちろんですが、職員同士もまた、かかわりが重要となっていきます。自分の置かれている環境が良く自分に余裕がなければ、誰かの支援をしたり、誰かと協同して仕事をしたりということはできません。職員が光道園で働くことに、楽しみややりがいを感じたり、プライベートな時間を充実させたりと、ワークライフバランスが整うことが、良い支援に繋がっていくと考えています。そのために、職員のお子さんや家族のために使っていただく有給の看護休暇や介護休暇、事業所内保育所、リフレッシュ休暇などで生活の充実を図り、ライフステージに合わせた働き方ができるようにしています。また資格取得のための助成金や合格時の奨励金などキャリアアップのための制度を充実させたり、プリセプター制度の導入で仕事に困った時助けてくれる先輩職員を1人ずつに配置したりするなど、仕事が楽しくなる制度も取り入れています。職員自身が光道園を好きになり、支えてくれる法人を目指しています。
(福)光道園
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