FUKUI
WORK STYLE CAFE

働きやすい環境が整っていることに感謝し今やるべきことと向き合う

吉田 夏海 30代


働きやすい環境は仕事のモチベーションを上げる


ケアハウス九頭竜で介護職として勤務している吉田さんは、現在、育児短時間勤務制度を利用し働いています。「当施設の介護職は、早番や遅番、夜勤など5つの勤務パターンの中からシフト制となるのですが、9時~16時の勤務にしていただいています。また、保育園が休みになる日曜・祝日を休みにしていただけるので助かります」。仕事内容は、利用者様の生活をサポートすること。「食事や歯磨き、入浴介助など多岐にわたります。居室や共同スペースの掃除、定期的なシーツ交換やレクリエーションなども仕事です」。利用者様一人ひとりにケアプランがあり、体調によっても対応が変わる中、利用者様の笑顔が見られたときや感謝の言葉をかけられるとやりがいを感じるといいます。「些細なことや、ふとしたことで感謝されるのが印象的で嬉しいですね。利用者様のストレスをためないよう常に工夫するよう心掛けています」。





育児休業などの経験が他の職員のロールモデルに


学生時代は栄養士を目指して勉強していたとか。しかし、求人が少なく介護職としての入職を決めたといいます。「当時は就職氷河期で本当に厳しい状況でした。たまたまご縁があり福泉会へ新卒で入職しました。栄養士の知識も仕事に役立っています」。入社当初は九頭竜長生苑に配属され、1年後にケアハウス九頭竜へ異動。数年後にリーダーを経験。その後、出産・育児休業を経て復帰。福泉会の子育てをしながら働く職員のロールモデルとして活躍しているようです。「2人目の育児休業から復帰したときに、10カ月ほど事務職をしていました。介護職はシフト制で夜勤があり土・日も勤務が多いので、先々の事を考えた時に土・日・祝が休みで固定勤務になるのはありがたいなと思い希望しました。法人としても現場が分かる人が事務をする方が良いと判断し異動することに。しかし事務職は1人なので、子どもの急な休みに対応することが難しく、3人目の育児休業後からは介護職として復帰しました」。介護職は数人で業務を行っているので、柔軟な対応をしてもらえるという判断でした。





職員一人ひとりをサポートする環境が整っている


福泉会は働きやすい環境整備にも積極的に取り組んでいて、吉田さんが利用している育児短時間勤務のほかに、短時間正職員制度も導入されています。「通常の正職員は週40時間、年間休日110日に対して、週32時間、年間休日161日(週休3日)という新しい働き方です。私は利用していませんが、中途採用で入職してくる人の多くが希望。正職員への登用実績もあります。また、職員の悩みやキャリア開発、課題解決などのサポートをするメンター制度があります。新入職員や異動になった職員など制度利用を希望する人が対象。特に新入職員は、入職10日後、1カ月後、3カ月後に定期的に面談を実施しています。さらに、福泉会では相談する側がメンターを指名できます」。職員一人ひとりの環境や思いを法人が理解し、サポートする体制を見直してもらえるのは心強いといいます。





子育ての経験が将来役立てられるよう日々過ごしたい


仕事と子育てともに充実している吉田さんに、「子育てが一段落した後に挑戦したいことは?」と聞いてみると、「今は毎日が忙しくて、子育てが落ち着く日はまだ先ですが、子育てが落ち着いたらキャリアアップに挑戦したいと思っています。そのためにも、日々の仕事に真摯に向き合っています」とのこと。出産・育児休業や、育児短時間勤務制度を利用しやすい環境に感謝し、負担がなく仕事をできることが嬉しいといいます。また、常に心掛けていることがあるようで、「嫌なことや腹立たしい気持ちを持った時、いつまでもそのマイナスな気持ちを持ちつづけるのは時間の無駄だし、マイナスな感情を持った自分が嫌なので、すぐに気持ちを切り替えるように心掛けています。」といいます。持ち前の明るさと人当たりの良さ、経験豊富で知識もあるため周囲からの信頼が厚いと高評価なのは、どんな自分とも素直に向き合う姿勢なのかもしれません。





理事長から一言


 当法人の理念は「敬客愛朋」。笑顔と真心で、利用者様へのサービスを第一としています。そのためには働く環境も重要です。世代や職歴に違いはあれどお互いに高め合え、次世代が活躍できる環境を整えています。週休3日の短時間正職員制度をいち早く導入。自身のワークライフバランスに合った働き方ができると好評で、正職員へのキャリアアップも可能です。メンター制度では、入職や異動に伴い定期的に面談を行っています。早い段階での悩みや不満への対応が可能となり人財定着につながっています。また介護の質を高めるためのICT化の推進や、資格取得補助。法人が認めた研修は出勤扱いとし、受講費用や出張費用は規定に基づいて法人が負担します。さらには、サンクスカード・グッジョブカードを取り入れ、職員間で良かったことや感謝したいことをカードに書いて伝えています。職員の良い面が見え、交流も深まっています。
 「介護職は向いてないかも?」と思う方は多いかもしれませんが、高齢者に関わる仕事はたくさんあります。まずはやってみて自分に合う職種を探すのもいいのではないでしょうか。職員間で相談し合いながらやりがいのある仕事を見つけていただけたらと思います。